せっかちなオレでも、じっとしていたい時がある。
新年を迎え、日本が目覚め、ざわめき始めた頃。
当店は1/5まで休み。
女房は仕事、ガキどもは学校。
と言うことで店での新年の準備はあるものの、ちーとゆっくりしようかと図書館へ。
街の雑音と、家での圧迫感と、バイク屋の日常感から逃れて。
以前、何かで紹介されてた本でも読むかと思い、どこにあるか探すために館内の検索PCへ。
タイトルは「日の名残り」
どんな内容かは記憶になく、タイトルだけメモしていた。
検索したら館内の本棚には並んでなく、バックヤードに保管されていた。
表に出てないと言うことは、人気が無く、マニアックな本なんだろうと想像できる。
しばし椅子を陣取り、文字眺め。
内容は、イギリス宮殿で裏方の仕事をされる執事の方が主人公の物語。
主に使い、来賓をおもてなし、住み込みで働き、より良い執事をめざし、
仲間と切磋琢磨し、執事の仕事に生きがいを感じる。
どうしたら来賓に喜んでいただけるか、
イギリスの紳士的考え方、行動がとても参考になる小説。
今ワタクシに足りない事を訴えてくれてるタイムリーな内容だ。
冒頭は、主が車を貸すから、旅に出てゆっくりしなさい、と休暇のプレゼント。
主婦がなかなか台所から離れられないと同じような環境で、
本当に休暇をとっていいのかしら・・・と。
図書館では1時間もいただろうか、
結局せっかちは変わりなく、オレも早く帰らなくてはならないような感覚になって、
バイク屋に帰ることに。
続きを読もうとするが、
文字を見ると睡魔が遅い、ところどころ記憶がなくなる始末。
その後はいつもの通り、読む時間を見つけられず返却時期に。
結果、半分も進んでいなかった。
今朝の朝日新聞の天声人語。
イギリスがEU離脱に絡むコラム。
なんとそこで、引き合いに「日の名残り」が紹介されていた。
へぇ!?!?
ほとんど無縁な読書でこんなタイムリーな出会いがあるとは思わなかった。
もう一回借りて、続き読んでみようっと。
返却したときに、分厚い戦争ものを借りて今読んでますが、
期間内には、また完読できそうにありませんね・・・