全うした人生。
健さんに続き、菅原文太さんまで。
生れた時から世の中戦争。
絶対に繰り返してはならないと訴え続けてきた姿が印象深い。
画面を通してしか見たことがないので、噂でしか彼らの情報は入らないが、
映画俳優にだけにこだわり、
TVにはほとんど出ない、自分の生きざまをきちんと見据えた方々のようだった。
晩年は有機栽培で野菜作りをされていた。
無農薬で体に安全。
簡単に言うが、農業ではこの有機栽培や無農薬は永遠のテーマである。
自然との闘い、害虫との戦い、不要な雑草との戦い。
ご縁があって昨日、小豆島の方からオリーブオイルが届いた。
届いたというより、購入したのだが。
彼は安定した大企業を退社し、奥さんと一緒にオリーブ園を開業。
よそ者だということと、無農薬でなんか絶対無栽培できないと周りから冷たい視線を浴び続ける。
地道に自分の方向性を信じ、完成させた代物である。
全く相手にしなかった周りのオリーブ園の方。
しかし、彼の努力が耳に入り、その跡継ぎの息子さん方が彼のところへ足を運び、
有機栽培について勉強したいと懇願するようになったそうだ。
一匹一匹、木に付く害虫を駆除していたが、とても間に合わず、
ならばと頭をひねり、害虫を食べる虫を研究し、畑に放したら成果が実ったらしい。
そんな手の込んだオリーブオイル。
価格は高い。
言葉少なくシャイな彼。
しかしオリーブについて、夢を追い続ける少年の目の輝きで話す言葉にオレは魅かれた。
先方のお宅で炊き立ての白米にオリーブオイルを存分にかけていただいた。
人生をかけたオイル。美味しくないはずがない。
小豆島での有機栽培オリーブオイルを作ってるのは彼だけ。
今年の収穫分はもう完売だそうだ。
前述のように手間も暇もかかり数も少ない。
彼もまた自分の生きざまを見据えている。
本当にいい男だ。
誇れる商品を皆様に届けたい。
まだまだ未熟な自分にがっかりしてしまう。
バイク屋なのに年越し蕎麦の注文もとってたり。
いかがですか???